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応用情報技術者試験は転職に有利な資格なのか

経産省が認定する国家資格

高度なIT技術者を証明するこの国家資格は、入門のITパスポート試験、そのワンランク上の資格の基本情報技術者試験、それに続くツーランク上に位置付けられるハイレベルの資格です。
高度なIT人材に求められる応用的知識やスキルを有し、特定分野の一定の方向性を確立した者を証するものとされます。

さらに上位の資格は、専門フィールド別の試験であるため、IT技術者としてトータルな能力を証明する試験としては、この試験がもっともハイレベルです。
正式な名称は応用情報技術者試験なのですが、一般的にはAPと略されることが多いです。
職務の内容は、情報技術に関するベースとなる戦略を練ったり、情報技術関連のソリューションやサービスを実現する職務に就き、企業や国・自治体等の課題を解決する業務です。
具体的には、情報技術を活用したシステム設計や開発を行うなどして、信頼性のあるシステムを構築し、継続して安定的にそれを運用させることです。

正式には資格ではなく試験合格

転職などの際の履歴書には応用情報技術者という正式名称を記載することが原則ですが、正式には「応用……試験 合格」と記載することが一般的です。
相手に能力のレベルが伝わればよいので、常に厳密である必要もありませんが、正式には資格ではありませんので、取得ではなく試験合格と記載することは覚えておいたほうがいいでしょう。

応用情報技術者試験に合格するメリット

まずIT系の職種への就職・転職には有利に作用します。
この試験に合格した者は、ITの分野に関心があることを理解してもらうのに時間がかかりませんし、また一定以上のIT関連の素養を持つことの証明になります。
この試験合格だけでどこででも活躍できるわけではありませんが、学校卒業後の就職やIT企業以外からIT企業への転職の際に有利になることは間違えありません。

またIT職種から同職種へのキャリアアップでの際にも、国家資格にポイントをおく企業はあります。
国や地方公共団体に関連した案件の受託では、この資格取得者の人員数が入札に参加する条件と定められる場合があるためです。
しかし、30才がエンジニアの能力のピークと言われる業界ですので、30才を超えて転職する場合にはこれだけではややモノ足りない資格です。
経験と能力のあるプロフェッショナルのエンジニアとして経歴をアピールするためには、さらに高レベルの分野別の試験に合格し、スペシャリストとしてのレベルを示す資格がほしいところです。

試験合格のレベル

多くの受験者はエンジニアとして実際に働きながら受験しますので、独学で合格する方よりも、通信講座などを利用する方が多いようです。
そのため各スクールが様々なコースを設定しており、各自ライフスタイルに合った勉強法をすることが必要です。
合格率は約20パーセントと難関ですので、独学での合格が厳しいと思う場合は受講を検討してはいかがでしょう。