ベンチャービジネス

ベンチャービジネスとは

ベンチャービジネスという言葉の意味

「ベンチャービジネス」という言葉、これは実は、欧米英語圏発の単語ではありません。
ベンチャービジネスという言葉そしてそれに基づく中身というのは、元法政大学総長の清成忠男氏などが創ったと言われ、これらは日本語から来る英語です。
ちなみに、清成忠男氏は「日本ベンチャー学会」の特別顧問をしておられる方です。
それではベンチャービジネスとは、どういうビジネスのことなのでしょうか?

ベンチャー…『VENTURE』という英語は「冒険」という意味です。
つまり、ベンチャービジネスとは、冒険的なビジネス…それまでに無かった新しい技術や高度な知識・斬新な仕組みを武器に、創造的・革新的な経営を興すビジネスを表します。
ただし、ベンチャービジネスという言葉は、既存の大企業が新たな企画を立ててビジネスを新展開する…というようなケースには一般的には使われません。

ベンチャービジネスを始める企業のことを「ベンチャー企業」といいますが、これは「新興企業」とほぼ同じような意味で使われます。
また、一般的に「ベンチャー」という言葉は「起業」をあらわす言葉として用いられる事もあります。
つまり、ベンチャービジネスとは新興の小さな企業が、大企業では実施しにくい創造的・革新的な経営・ビジネスモデルを展開する場合に用いられる言葉・概念なのです。

ベンチャービジネスを取り巻く現状

ベンチャービジネスとは、1970年前後から定着し始めた概念ですが、その概念が登場した当時は「リスクを覚悟しつつも、冒険的に挑戦する事業」という一面が強い概念でした。
けれども、昨今ではベンチャーービジネスを志望している人の育成機関、ベンチャー企業と投資家との接点を持たせるための機会の提供など、さまざまな支援が行われています。

自治体などからの公にしている支援の資金なども整ってきており、ベンチャービジネスにおける周りの環境というのは、どんどん良くなってきていると言えるでしょう。
これは、地方での雇用の創出や地域の活性化にベンチャー企業が大きな期待をされるようになったという時代背景によるものです。
実際、既存の大企業を地方に誘致するのは、時間的にも事業規模的にも大がかりな企画が必要ですが、新しいアイデアを持つ新興の中小企業、あるいは起業前の一個人を支援するのは比較的容易ですし、そこで創出されるビジネスモデル次第では、他地域との差別化が進んで地域経済の活性化に大きな費用対効果が期待できます。

近年では、経済産業省によって「大学発ベンチャー1000社計画」も実施されました。
こういう後押しもあり、「大学ベンチャー」…大学の研究の成果を中心として、大学と中小企業が連携して事業を展開するスタイルのベンチャー起業も活発になっています。
長く不況が続き、経済を活性化させることが難しい状況の硬直化した日本経済にとって、ベンチャービジネスはそれを打開する1つの鍵となっています。
つまり、ベンチャー企業は時代の寵児とも言える状況な訳です。
これを一時的な動きで終わらせずに、ベンチャー企業が常に育つ土壌をつくることが日本にとって重要なテーマであると言えるでしょう。