ベンチャー企業の成功談

ベンチャー企業の成功談

ベンチャー企業の増加

ベンチャー企業という言葉が定着してから、二十数年くらいが経ちます。
就職氷河期と呼ばれ、新社会人の就職難が叫ばれはじめたのがちょうど二十数年前。
バブルが弾けた後で、早期退職や希望退職者を募るといった大企業が増えたことを覚えている方も多いでしょう。
ちょうどその同じ頃から、ベンチャー企業という言葉が流行りだしました。
株式会社が資本金1円から作ることができるということで、学生起業や脱サラ起業をする方も増えました。
その頃のベンチャー企業といえば、新らしい技術を駆使したハード面の製品とする企業の起業が多く、他にはインターネット技術に関する起業も増えてきました。
ベンチャー企業は何を持って成功とするのかはその会社によりますが、例えば液晶テレビの中の精密部品を作る会社や、今有名なインターネット通販のモールを運営する会社など、従業員数名の小規模から初めて今や数百人規模になった会社などもあります。

ベンチャー企業が成功するには

日本の会社の製品の良さは、仕事の丁寧さやアフターケアの充実にあると思います。
ベンチャー企業には、その日本のよい部分を受け継ぐような気合いを感じます。
大企業が吸収合併を繰り返したり、外資が投入されたりして、製品よりも会社の規模を大きくすることに熱心になるような中、規模が小さく、新しいことに常にチャレンジしていくベンチャー企業は、昭和の町工場のような温かさや懐かしさのようなものを感じる気がします。
ベンチャー企業が成功していくには、そんな暖かみと、新しい着眼点、小回りが効く体力が必要です。
新しい着眼点というのは、付加価値をどう見いだすか、という部分が最も重要です。
今の時代は付加価値の時代とも言われます。
既存の製品をヴァージョンアップさせていくだけでなく、そこにどう付加価値をつけて売るのを考えることが、成功の鍵とも言えます。
既存の価値に更なる価値を見いだしてそれを言語化していく作業を徹底的に行うことが成功への近道です。
そしてそこから叩き出された付加価値の方程式。
それを実現するためには大企業にはない小回りを効かせることです。
数名の上司の決裁を順々に追っていくような仕事のやり方ではダメで、3人くらいの少人数で意思決定ができるような会社の器と雰囲気が必要です。
決裁に関しては、大きな会社程取りづらく、取るための期間も長く、同じスタートであればベンチャー企業は小回りを効かせて決裁をスピーディにしてプロジェクトを進行させていけば、大企業に勝てる可能性が十分にあります。
会社の規模が少しでも大きくなると、たちまち小回りの良さを無くして、決裁に時間がかかり、リスクのあることを避け、社員もリスクを回避するために無難なアイディアしか出さなくなってきます。
しかしベンチャー企業はスピードと小回りのよさが命です。
大きな企業と同じようなことをやっていては絶対に勝ち目はありません。
ベンチャー企業が市場で生き残っていくのは並大抵のことではありません。
ベンチャースピリットとも言える、暖かみ、付加価値、小回りのよさ、これさえ守れば、ベンチャー企業をきっと成功に導けるはずです。

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